地方移住や二拠点生活のメリット・デメリットとは?

田舎暮らし

あなたは完全移住派?それとも二拠点生活派?

今回は完全移住と二拠点生活の比較をしてみます。僕も当初は二拠点生活(別荘用途)で八ヶ岳南麓を訪れていました。今は八ヶ岳南麓で暮らしています。そこで両方を経験した中で各々メリットや考えるべきリスクを整理してみたいと思います。

たまさん

八ヶ岳南麓でテレワーク移住している、たまさんです。八ヶ岳南麓へのワーケーションや移住/二拠点生活に関する情報を発信しています

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テレワークの普及で移住や二拠点生活のハードルが下がる

これまで地方移住は現地で仕事を得ることが大きなハードルとなっていました。地方は人口が限られるため企業数が少なく、就業先の選択肢が狭かったためです。特に都市部の多くのサラリーマンにとっていわゆるホワイトカラー業務の募集が少ないので転職(会社だけでなく仕事も変える必要がある)を余儀なくされました。

テレワーク

テレワークの普及で転職せず今の収入を維持したままで地方移住をすることも可能な時代になってきた。

テレワークの普及はこの状況を大きく変えました。特に首都圏本社の大企業やIT系に代表されるベンチャー企業はテレワークを推進し、働く場所も自由に選べる企業も増えてきました。つまり仕事を変えることなく(そして給与も変わることなく)生活の場所を自由に選べるようになってきたのです。テレワーク移住についてはこちらの記事も参照してみてください。

テレワーク

完全移住のメリット・デメリット

ここからは完全移住と二拠点生活を比較していきます。いずれも良い点、気をつけるべき点があるのでよく考えて選択してください。

完全移住のメリット

一般に地方での生活は生活コストを抑えられるのが魅力です。車は必要ですが既に車を持っているならば日々の生活コストは下げられることでしょう。もちろん生活スタイルによって事情は変わります。僕の場合は都内で暮らしていた時はどうしても買物や呑み歩きでお金を使ってしまっていたので生活が健康的になり、またお金も使わなくなりました。

また、お気に入りの地域に移住するわけですから満足度も高くなることでしょう。八ヶ岳の風景に囲まれて生活をするのは、たとえ日中の仕事が都市生活と変わらないテレワークであっても満足度を高めてくれることでしょう。

さらに、完全定住の場合は地域の文化、人脈との交流を深めることもできます。定住を意識するくらいですからその土地への興味は深いことでしょう。例えば八ヶ岳南麓ではハンドクラフトなどのクリエイターや地域ビジネスを意識した起業家なども暮らしています。彼らとの交流を持つことはその土地での暮らしを一層価値あるものにしてくれるでしょう。

完全移住のメリットを整理すると以下になります。

  • 生活拠点が地方になることで生活コストを下げられる
  • お気に入りの地域に定住することで満足度を高められる
  • ひとつの地域に根づくことで文化、人脈を深く理解できる

なおテレワーク移住の場合、別荘地への定住も有力な選択肢になるでしょう。八ヶ岳南麓での別荘地への定住についてはこちらの記事も参照してみてください。

別荘地

完全移住で考えるべきリスク

一方で完全移住を考える際、考慮すべきリスクもあります。完全移住は生活基盤を移すことです。いくらテレワーク移住でハードルが下がったと言っても注意すべき点はいくつかあります。

ひとつはパートナーや家族の理解です。あなたが単身者でひとりで住む場所を選べるならば問題はありません。しかしパートナーや家族がいる場合は事前によく相談するべきでしょう。例えばパートナーの仕事ではテレワークが限定的で常にオフィスへの出社が発生するかもしれません。

また、特に子供がいる家庭では教育や医療についてもよく考えるべきでしょう。地方の豊かな自然の中で育つことは子供にとって大きなプラスとなるかもしれません。しかし一方で都市部とは教育水準が異なったり、また、習い事なども限定されてしまうことでしょう。既に子供が今の地域でコミュニティを持っている場合なども引越への理解を得られるか、よく話し合ってみてください。

family

地方への完全移住を考えるならば家族やパートナーとよく相談して進めたい。

会社の方針転換も注意すべき点です。コロナの影響が小さくなりつつある中、オフィスへの回帰を求める企業も増えてきています。完全テレワークへ舵を切っている会社も増えていますがまだら模様です。あなたが勤めている会社が出社を求めてきた場合どうするか?例えば完全テレワークの企業への転職も考えるのか?副業で生活していくのか?など考えると良いでしょう。

完全移住のリスクを整理すると以下になります。

  • パートナーや家族の理解が得られるか?
  • (子供がいる場合)教育や習い事について家族の合意が得られているか?
  • 勤務している会社のテレワーク方針に変更はないか?(仕事の確保は可能か?)

完全移住のリスクを抑えるために

まずはパートナーや家族と何度か訪れて、その土地への理解を深めるとよいでしょう。素敵なところ、不便なところを正しく理解できます。その際できるならば1週間または1ヶ月程度のお試し移住も望ましいです。

単に観光旅行で良い面に触れるだけでなく、実際にテレワーク勤務での日常も経験してみてください。そのうえで暮らしのイメージを高めていくとよいでしょう。お試し移住の選択肢として賃貸での八ヶ岳暮らしについてはこちらの記事も参照してみてください。

アパートメント

二拠点生活のメリット・デメリット

それでは二拠点生活の場合はどうでしょうか?完全移住と比較した場合の二拠点生活のメリットや考慮すべきリスクについて考えてみましょう。

二拠点生活のメリット

いつでも生活拠点を変えられること。これが二拠点生活の最大のメリットです。例えば暑い夏は八ヶ岳で暮らし、冬は都内をメインに過ごす、という選択肢もあるでしょう。

八ヶ岳南麓は美しい場所ですが自然に囲まれた生活は必ずしも毎日が快適とは限りません。二拠点生活ならば季節ごとに快適な場所で生活できます。

また生活拠点を変えられることは仕事の上でもメリットがあります。今は完全テレワークを認めている企業も方針を変更する時が来るかもしれません。その際も自宅に拠点を戻すことで柔軟に対応できます。

これまで暮らしてきた地域にコミュニティや愛着がある場合も二拠点生活ならばそれらを失うことがありません。大切な友人やお気に入りの場所を維持したまま、新たな環境を手に入れることができます。

二拠点生活のメリットを整理すると以下となります。

  • 季節に応じて快適な環境に棲み分けられる
  • 仕事や会社方針の変更があっても都市部の拠点を利用できる
  • 今住んでいる地域の友人やコミュニティを失わない

なお、八ヶ岳をメインとした二拠点生活という考え方もあります。こちらの記事も参照してみてください。

渋谷

二拠点生活で考えるべきリスク

一番大きなものはコストです。当然二拠点分を維持するコストがかかるためです。ローンや家賃などだけでなく、光熱費、固定資産税など細かいものを含めると負担するコストは大きくなります。都市部、移住先いずれかに実家がある、などのケースを除き、このコストを賄える経済力が求められます。

shibuya

都市生活の利便性と快適な地方暮らしの「いいとこ取り」ができる二拠点生活。しかし二箇所の生活コストを賄えることが前提となる。

二拠点生活のリスクを抑えるために

コストが二拠点生活の最大のリスクです。であればどうすればコストを抑えて八ヶ岳南麓エリアの拠点を持てるか、を考えてみましょう。

  • 借地権物件や中古物件などで購入費用を抑える
  • 会員制共有物件や使用しない期間を賃貸できる制度の物件を選ぶ
    • 例えばセラヴィリゾート泉郷では「ReVOS」という使用日数に応じて賃貸収入を得られる制度の別荘があります

自分の望むスタイルにあった生活を選ぼう

テレワークの普及によりハードルが下がった地方移住。完全移住にも二拠点生活にも各々の良いところがあります。これはいずれのスタイルが良い、というものではありません。自身の望むスタイルをよく考えて、新しい暮らし方を楽しんでみてください。

八ヶ岳 移住/二拠点生活についてはこちらの記事も参照してみてください。