ワーケーション、あなたは定住型?それともノマド型?

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新しい働き方のワーケーション。定住する?それとも旅をする?

こんにちは。八ヶ岳にテレワーク移住している、たまさんです。このブログではワーケーションやテレワークについて書いていこうと思っています。

いきなりですが、あなたはワーケーションを体験したことがありますか?まだ体験したことがない、という方が多いのではないでしょうか?ワーケーションは3割近い人が興味を持っていると言われています。しかし実際に体験したことがある人は4~6%に留まっています。

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ワーケーションは余暇(バケーション)と働くこと(ワーク)を組み合わせた言葉です。簡単に言うと余暇を楽しめる場所でテレワークで働くことを指します。そしてこれは働く場所がどういう所かによって2つに分類されると思っています。

  1. 別荘や移住などで1箇所のリゾートで働く「定住型」または「2拠点型」
  2. ホテルや民泊などを利用して様々なリゾートで働く「ノマド型」

さて先の2つの分類ですが、いずれかひとつしか選べない、と言うものではありません。例えば富士通社員が続々と大分へ移住、と言う記事が日経新聞に出ていました。この場合、大分に移住したとしても、そこを拠点に各地へ旅をする。「ノマド型」ワーケーションを楽しむことも可能です。

かくいう僕も八ヶ岳南麓にプチ移住しながら、周辺への旅も楽しんでいます。ハイブリッドなワーケーションというわけです。そこで実体験も交えながら「定住型」と「ノマド型」各々の特徴や注意点をまとめたいと思います。

じっくりと暮らせる「移住型(2拠点型)」ワーケーション

僕自身は八ヶ岳南麓(山梨県北杜市の小淵沢周辺)に暮らしています。移住型ワーケーションといえるでしょう。都内にも自宅がある、二拠点型ですが、ほぼ八ヶ岳で暮らしています。

都内に戻るのは出張や行政手続きなど、どうしても戻らないといけない時に限られます。

完全テレワークが可能な会社に勤めている方などは移住型ワーケーションも検討してみてはいかがでしょうか?

移住型(2拠点型)のメリットには以下のものがあります。

  1. お気に入りの場所にじっくり暮らせるのでワーケーション満足度が高い
  2. 快適なオフィス環境を自由に作ることができる(自分好みの空間を持てる)
  3. お気に入りの場所を起点に様々な場所に旅行(ノマド型)も楽しめる

移住型(2拠点型)ワーケーションの楽しみ方

お気に入りの場所にじっくりと暮らすと生活の質(QOL)が高まります。仕事はビデオ会議や資料作成など都内で働いているのと変わりません。それでも、ふと外を見て森の中で鳥のさえずりに耳を傾けたり。森を見ながらコーヒーを飲んだり。ちょっとしたことでリフレッシュできます。

僕の周囲でも移住型(2拠点型)を実践している人はたくさんいます。釣りが好きな知人は三浦海岸に。ゴルフが好きな知人は伊東に。スキーが好きな知人は新潟に。各々が定住型(2拠点型)ワーケーションを楽しんでいます。キャンプ好きな知人が山梨にキャンプ用の山林を購入したケースもあります。趣味がはっきりしている人、お気に入りの場所がはっきりしている人。そんな人が移住型(2拠点型)に向いています。

中古別荘やリゾートマンションも多く出回っています。中には手が届きやすい、ちょっといい車を買うくらいの金額で購入できるものもあります。八ヶ岳南麓の中古別荘やリゾートマンションの情報いくつか紹介しましょう。

リゾートライフはネオオリエンタルリゾート八ヶ岳高原を運営するセラヴィリゾート泉郷の物件紹介サイトです。実は僕が運営するTMRのオフィスもこのエリアの中古物件を購入しました。

泉郷は貸別荘も運営しているので事前にどんなエリアか体験できるのが特徴です。お手頃な価格の物件もあるものの、体験せずにいきなり不動産を購入するのはハードルが高いと思いますので貸別荘で八ヶ岳南麓生活を体験できるのは大きなメリットだと思います。

別荘分譲地にある物件は管理費が発生する代わりにゴミの回収や周辺道路の除雪などの基本サービスが受けられます。フロント棟にある温泉やコインランドリーなどの施設も使えるので何かと便利だと思います。

有償になりますがハチの巣除去や布団のレンタルなどもあるのでちょっと困った時のサービスメニュが揃っているのも安心です。

あと、ちょっとした小ネタでは泉郷の物件オーナーになると他の地域(伊豆、蓼科、安曇野など)の施設を割引で利用できるので旅先での利用もお得にできるのも魅力です。

八ヶ岳総合不動産は北杜市大泉町にある不動産会社です。中古別荘だけではなく土地の紹介などもあるので新築でガッツリ2拠点生活を進めたい、という方にも向いています。

また清里、小淵沢エリアにはリゾートマンションもいくつかあり、それらの中古は結構お手頃な金額で出ていますので別荘までは、、、という方も一度ご覧になってみては?と思います。

自宅に快適な在宅勤務ができる書斎がある人は少ないのではないでしょうか?完全テレワークならばこそ快適な環境で過ごしたいものです。自宅をリフォームするよりも別荘やリゾートマンションを購入するほうが早いかもしれませんよ。

移住型(2拠点型)で注意すべきこと

移住型(2拠点型)で注意すべきは不動産購入にまつわる費用と手間です。また、掃除やメンテナンスも自分で行う必要があります。

購入する場合には固定資産税も(田舎なのでそんなに高くないですが)発生します。また2拠点で利用するならば光熱費やインターネット料金なども2箇所で発生します。ランニングコストも含めて検討することをお勧めします。

八ヶ岳南麓に定住する場合、冬の暖房費にも注意が必要です。僕は薪ストーブを使っていますが薪の費用は案外無視できません。灯油ストーブでももちろん構いません。しかしその場合は灯油代がかかるので結局は同じようなものだと思います。参考までに僕の物件でかかっている費用の概算を記しておきます。参考にしてみてください。

  • 物件概要:1LDK+ロフト
  • 水道代:隔月2,080円
  • 電気代:夏期5,000円程度。冬期15,000円程度(エネオスでんき契約)
  • ガス代:なし(LPガス契約せず)
  • 灯油代:給湯用。2, 3ヶ月に一度で6,000円程度
  • インターネット費用:毎月6,000~7,000円程度(So-net契約。フレッツ光回線)
  • 薪代:冬期(10月~4月)のみ。毎月10,000~20,000円程度(定期補充)
  • ゴミの回収:一般ゴミ回収は管理費用に含まれる。粗大ゴミは別途有償。
  • 管理費:年間110,000円弱
  • 修繕費用:物件によるので一概に言えない。10年に一度程度で外壁塗装やウッドデッキ修繕は見込んでおいた方がよい

丸めると夏季は25,000円/月程度。冬季は35,000~40,000円/月程度(修繕費用除く)、というところでしょうか。リゾートマンションならば暖房費はエアコンでも過ごせると思うのでもっと安くできることでしょう。

八ヶ岳南麓には賃貸物件はあまり多くありません。あっても単身者向けのアパートがいくつかある程度なので移住型(2拠点型)を考える方は購入がメインになると思います。別荘管理地やリゾートマンション以外にも別荘に適した中古住宅は数多くあります。ゴミの回収や私道の管理など、地域によって異なるのでそれらは事前に確認しておくとよいでしょう。

八ヶ岳南麓の定住できる別荘地はこちらの記事も参照してみてください。

さまざまな場所を楽しめる「ノマド型」ワーケーション

ノマド型ワーケーションはその都度場所を変えて楽しむやり方です。通常の旅行のように都度ホテルなどの宿泊先を探して行くことになります。

ノマド型ワーケーションは完全テレワークができない会社に勤めている方でも楽しむことができます。金曜日現地でワーケーションを楽しみ、そのまま週末は観光旅行、など短期でもワーケーションを楽しめるのがメリットです。

ノマド型ワーケーションの楽しみ方

ノマド型ワーケーションの醍醐味は旅そのものです。次はどこに行こうか?山、海、古都、温泉。様々な風景やグルメを楽しめます。移住型(2拠点型)と違い、修繕や掃除なども意識する必要がありませんのでお手軽にワーケーションを楽しむことができます。

複数拠点のあるリゾート会員権が一般的ですが、最近はサブスクリプション(定額)型で全国の施設を支えるサービスも増えています。これらをうまく使うとお手軽に全国でのワーケーションを楽しむことができます。

八ヶ岳周辺の施設があるリゾート会員やサブスクリプションサービスを調べてみました。これらをうまく活用すると八ヶ岳南麓を含めた各地の施設でワーケーションを楽しむことができます。

またサブスクリプションなどを用いなくともホテルやコワーキングスペースを都度手配してワーケーションを楽しむことも当然可能です。

ADDressは定額制住居サブスクリプションの先駆けで積極的にプロモーションも行っているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。4.4万円/月の定額料金で全国の施設を利用できるので定住拠点なんていらないのでは?と思うくらいです。実際、契約によっては住民票も移せるようですのでADDress物件を渡り歩く生活、というのも面白そうですね。

全国で増えている空き家対策など社会貢献意識もあり、今後伸びるんじゃないかな(伸びるといいな)と思っている企業の一つです。

八ヶ岳南麓では清里にコテージがあります。清里といっても駅から少し離れているので森の中の静かな空間を楽しめそうです。

HafHは日本だけでなく海外の施設もあるのが特徴です。ADDressがシェアハウス的な住居サブスクリプションなのに対してHafHはホテルや直営店を利用した旅のサブスクリプションになっています。

メンバー費用は最も安い「ライトプラン」なら月額2,980円と激安です。がこのプランは月に1泊しか利用できません。上限のない「プレミアムプラス」は月額82,000円ですから、どのくらいワーケーションの頻度があるかによってお得感が変わってくると思います。

HafHの特徴は宿泊料金がコインという会員内通貨で支払うことです。契約しているプランに基づき毎月一定のコインが割り当てられ、それを利用して支払います。

都市部の特徴のあるラグジュアリーホテルも多く掲載されていますので出張など都市への移動が多い方にいいかもしれませんね。当然ラグジュアリーな施設は多くのコインが必要になりますのでプラン選択などは何がお得か考えてみると良いと思います。

八ヶ岳南麓では韮崎にアウトドアショップを改装したユニークなホステルがあります。ここは韮崎の地域再活性に取り組んでいる駅前地域の施設なので地域ビジネスなどに興味がある方は一度訪れてみると面白いと思います。

LivingAnywhere CommonsはLIFULという会社が運営していて東北から沖縄まで全国各地に施設があります。「自分らしくを、もっと自由に」をテーマにしていて、廃校利用や産学連携のコミュニティプロジェクトなどユニークな試みを進めています。

Webを見る限りはどちらかというとフリーランス職の人、旅するように働くノマドワーカーの人に向いていそうに見えます。

八ヶ岳南麓では北杜市にオフグリッドを意識したキャンプ場(仕事ができるシェルターもある)があります。オフグリッドを意識しているだけのことはありかなり手作りで進めているようです。オフグリッドな環境に興味がある方は是非一度活用してみてください。

セラヴィリゾート泉郷はコテージやホテルなどを会員価格で泊まることができるリゾート会員権です。入会金+年会費に加え、会員価格ではありますが利用の都度利用料金が発生します。

入会金は百万円を超えますが年会費が33,000円から、とリゾート会員権としてはお手頃なのが特徴です。また直営施設だけでなく提携施設もあるので東北から沖縄まで全国の施設を利用できます。

八ヶ岳南麓ではネオオリエンタルリゾート八ヶ岳高原(コテージ)、清里高原ホテルなどの施設があり、ペットと泊まれるわんわんパラダイスという施設もあるのでペットと一緒にワーケーションを楽しみたい方にも向いています。

泉郷の施設は会員価格と比べると割高ですが非会員も利用することができるのでお試しで利用してみるのもいいでしょう。

泉郷は別荘オーナーになると他の施設を優遇価格で利用できる制度もあるので八ヶ岳南麓を拠点とする場合はオーナーとなってノマド型ワーケーションも楽しむ、という選択もあります。

その他リゾート会員権といえばエクシブや東急ハーヴェストクラブなどが有名ですが、これらは八ヶ岳南麓の施設を持っていません。いずれも蓼科(八ヶ岳北麓)の施設ならばありますので蓼科エリアのご希望の場合はこれらも参考にしてみてください。

ノマド型ワーケーション(サブスクリプション、会員権)で注意すべきこと

サブスクリプションはリゾート会員権で注意すべきことは、契約内容と期待している内容が合致しているかどうか、です。

例えば個室でプライバシーが保たれる環境を期待しているのに、シェアハウス型の施設ばかりであったり、長期利用で自分好みの環境にレイアウトを変更したいのに私物を設置することに制限があったり、など、自分の希望を満たさない制度であれば当然楽しいワーケーションにはなりません。

また解約や契約プラン変更の条件も事前に確認しておくことが重要です。契約したものの思ったより活用しなかった場合なども、サブスクリプション契約は固定費になってしまいます。解約するまでの期間や契約プランの変更に縛りがある場合、満足しないものに対して継続費用を支払い続けることになりますので注意が必要です。

後で期待値と違うなどの後悔をしないためにも契約前に以下を確認しておくと良いでしょう。

  1. 利用できる施設が自分の希望と近いか(個室かシェアハウスか。私物持ち込みの範囲など)を確認する。可能ならばお試しプランなどで実際に契約前に利用してみる。
  2. 月平均のワーケーション実施頻度を想定し、都度宿泊施設を手配することとサブスクリプションや会員権の利用費用を比較する。あまり頻度が高くないならば都度手配のほうが安いし自由度が高くなります。
  3. 解約や契約プラン変更の条件を確認する。突然の転職や家族事情の変化などでワーケーション頻度が変わったり、従来とは異なる希望を持つ可能性があります。その際に柔軟に解約やプラン変更ができないと意図しない固定費を払い続けることになります。

まとめ

移住型(2拠点型)もノマド型の2つのワーケーションスタイルをご紹介しました。あなたの目指すワーケーションモデルはどんなものでしょうか?

一般に、移住型である不動産(別荘やリゾートマンション)購入、ノマド型であるサブスクリプション、リゾート会員権の特徴を比較すると以下のようになります。

  • 初期投資は「不動産購入」>「会員権購入」>「サブスクリプション」の順に高くなります。
  • 解約や売却は「サブスクリプション解約」>「会員権売却」>「不動産売却」の順に容易になります。
  • レイアウト変更や私物の持ち込みなど空間の自由度は「不動産」>「会員権施設」>「サブスクリプション施設」の順に高くなります。

あなたの優先順位を定め、最適なスタイルで、ワーケーションを楽しんでください。

その他のワーケーションに関する情報はこちらの記事も参考にしてみてください。

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