Contents
八ヶ岳南麓に雪はどのくらい降るの?雪かきは必要?
今回は八ヶ岳暮らしの心配事(だと思う)のひとつ。雪について書いてみます。ひとことで八ヶ岳南麓といっても範囲は広く、場所によって事情はだいぶ変わります。そこで少しエリアを分けて説明しようと思います。
八ヶ岳南麓エリアの冬は寒いがあまり積雪はない
実は小淵沢を中心とする八ヶ岳南麓エリアで雪が積もることはあまりありません。元々山梨県北杜市は晴天率が高いエリアで冬も晴れていることが多い地域なのです。ただし冬の気温は低く、晴れていても1月~2月の気温は氷点下が普通です。
冬の間、何回か雪は降りますが土の部分を白くする程度で、翌日まで道路に雪が残ることは珍しいものです。とは言え地域によっても事情は違うのでいくつかのエリアに分けて説明していきましょう。
2022年も2023年も2月10日頃にまとまった雪が降りました。僕が暮らしている北杜市で20〜30cmくらいの積雪。それ以上積もることは滅多にないかなあ。
とか言って、2024年2月の大雪は30cm以上積もって大変でした。雪への備えは必要ですね
ここでは積雪状況に加え、車の運転で気をつける点も書いておきます。なお積雪は少ないとは言え冬の八ヶ岳エリアではスタッドレスやオールシーズンなどの冬タイヤが必須です。橋の上や日陰での路面凍結もあるため注意してください。
僕はオールシーズンタイヤを使っています。使っている感想はこちらの記事にまとめています。
小淵沢・武川・白州エリアでは積雪は珍しい
このエリアは普段あまり雪は降りません。八ヶ岳の南側にあるため日本海からくる雪雲が八ヶ岳に雪を落としてしまうためです。天候は首都圏の天候と連動することが多く、冬は晴天率が高いのが特徴です。
気温が低くなると何回か雪が降ります。積雪数センチに留まることがほとんどで、だいたいは翌日には溶けてしまいます。
このあたりは標高も600〜800m程度なのでそこまでは雪は降らないですね。なんとなく標高1000mが天気の境になる気がします
冬の小淵沢駅から八ヶ岳を望む。山頂には雪があるが町中に雪が降ることは珍しい
このエリアでまとまった積雪があるのは南岸低気圧など関東が雪となる場合です。関東が大雪となるケースでは小淵沢でも大雪となることがあります。感覚的には数年に一度まとまった積雪がある、という感じです。大雪と言っても一晩で20~30cm程度までで豪雪地帯のような積雪にはなりません。
清里エリアは標高が高いので幹線道路以外では積雪も
このエリアも基本的には小淵沢エリアと同様です。が、清里は小淵沢よりも標高が高く、八ヶ岳山麓のエリアも多いので小淵沢よりは雪が多くなります。
とは言え数年に一度の大雪を除くと積雪は10cm以内がほとんどで、何日も降り続けることは稀です。国道141号や八ヶ岳高原ライン(山梨県道11号)などの幹線道路は交通量も多いので雪が残ることはないでしょう。降雪時には除雪車も出ますので安心です。
清里の冬はなんといっても寒いです。雪よりも凍結路に気をつけてください
しかし、ちょっと脇道に入ると雪が残っています。また建物や森の影となる部分だけ凍結していたりもするので運転の際は飛ばしすぎないように注意してください。
冬の八ヶ岳倶楽部前です。道路には雪はありませんが歩道や森の中には雪が残っています。
野辺山エリアは雪は少ないが凍結に注意
このエリアは標高は高いのですが清里と違い八ヶ岳から距離があるためか降雪の頻度は高くありません。野辺山は畑や牧場が多いので見た目は雪が残り真っ白ですが道路まで雪が残っていることはほとんどないでしょう。
降雪の頻度は低いのですが一度積もると気温が低いため溶けずに残ってしまいます。国道141号は除雪されますがちょっと脇道に入ると雪が残るので運転は注意してください。また積雪がなくとも路面凍結していることもあるので注意が必要です。
富士見町はあまり積雪することはない
富士見町は晴天率が高く、積雪は稀です。八ヶ岳から少し離れており標高もそこまで高くないためです。入笠山や八ヶ岳山麓など標高が高いエリアになると雪も増えますが駅近くの市街地に雪が積もることは珍しいでしょう。ただし南麓にあたる山梨県北杜市と比べると積雪頻度は高い印象です。
八ヶ岳エコーラインや国道20号などの幹線道路は日当たりもよく凍結の可能性は低いでしょう。ただし木陰や陸橋など凍結しやすい箇所もあるので運転の際は注意してください。
普段は雪は少ないけれど一度降るとなかなか溶けないですね。おっこと交差点の上は日陰で凍結してるから運転が怖いなー
おっこと交差点周辺や立沢大橋から富士見町市街地へ下る道などは降雪後雪が溶けずに凍結することもあるので気をつけましょう。
八ヶ岳西麓・北麓エリアは相対的に積雪も多い
蓼科、白樺湖、原村なども八ヶ岳周辺の別荘地で移住者も多くいます。これらの地域は八ヶ岳の西麓・北麓にあたり、南麓と比べると雪の頻度は高くなっています。実際、小淵沢から蓼科方面へ車を走らせると原村あたりから雪の量が増えるのを感じます。
感覚的には積雪は 蓼科(白樺湖)>原村>富士見町>八ヶ岳南麓(北杜市)って感じです
八ヶ岳の北斜面に当たるため日本海からくる雪雲による降雪もあります。と言っても白馬や湯沢などの豪雪地帯と比べると積雪は少ないと言えるでしょう。積雪は少なくとも北斜面で日陰となる箇所が多いので路面凍結への注意は必要です。
長野県道484号線や原村ペンション村へ下る道などは日陰も多く降雪後しばらくは凍結していることが多いので注意してください。
八ヶ岳周辺に大雪が降るどうなる?
八ヶ岳周辺が大雪になるのはどんな時?
西麓・北麓は雪が多い、と言っても南麓と比較した相対的なもので、八ヶ岳エリアは雪国というほどの積雪はありません。蓼科や清里、野辺山などのスキー場の多くが人工雪であることもこのエリアの積雪量が多くないことを示しています。
もちろん標高が高い山岳地帯は雪深くなっています。麓からは雪を冠った八ヶ岳が美しく見えますし冬の八ヶ岳は厳しい雪山登山のエリアです。1mを超える積雪も珍しくはありません。ですが麓の別荘地や住宅地に大雪が積もることは稀です。
年に2, 3回はまとまった雪が降るかなあ。2月中旬くらいに大雪になることが多い印象ですね
そんな八ヶ岳エリアですが数年の間には大雪となることもあります。南麓で大雪となるのは多くは南岸低気圧など関東に降雪がある時です。東京で積雪がある時は八ヶ岳南麓でもまとまった雪が積もります。一方蓼科など八ヶ岳北麓の積雪は必ずしも関東の気候とは連動しません。
八ヶ岳周辺で大雪になるとどうなる?
八ヶ岳周辺は雪国というほど普段は積雪しません。逆に言うと雪への備えが雪国ほど充実しているわけではありません。
例えば湯沢などでは道路には水が流れて融雪する仕組みがあります。また、上越では頻繁に除雪車が走り、幹線道路だけでなく住宅地などの脇道も道路は除雪されます。しかし八ヶ岳周辺の自治体ではそこまでの雪対策ができているわけではありません。
別荘地などは目の前まで除雪のサービスもあるがそれでも雪は残ります。このくらい積もるのは八ヶ岳南麓では珍しいです。(2022年2月10日の山梨県に大雪警報が出たときの撮影)
管理された別荘地の中では一部の除雪もありますが道路の除雪は幹線道路や観光地へのアプローチがメインで住宅地の脇道までは除雪されません。国道141号や八ヶ岳高原ライン(山梨県道11号)などは交通量が多く、日当たりが良い場所が多いので早くに溶けます。脇道や日陰などは長く雪が残り、突然凍結路面に出くわすこともあります。運転の際は注意してください。
八ヶ岳エリアは普段積雪は少ないが大雪の際は注意して!
2022年2月10日山梨県に大雪警報が出た際の東沢大橋駐車場の積雪。20~30cmの積雪がありました。
一般的には八ヶ岳エリアは冬でも積雪は多くありません。部屋からたまに降る雪景色を楽しみつつ、また運転も安心な場所です。しかし稀に大雪になると除雪が広く行われるわけではないので注意が必要です。冬タイヤだけでなくチェーンの携行も忘れずに。きちんと備えて冬の八ヶ岳を楽しみましょう。
移住の不安は先輩移住者に相談してみよう
八ヶ岳南麓への移住を考えるなら先輩移住者との交流が一番です。リアルな情報はリアルに暮らしている人から聞くのが一番ですからね。
このブログ、ヤツナビでも移住情報をたくさん発信していますが八ヶ岳サークル「ヤツクル」では定期的に移住セミナーや交流会を実施しています。八ヶ岳移住に興味がある方はヤツクルに登録して先輩移住者に相談してみるのもおすすめですよ。
八ヶ岳南麓は暮らしやすいし移住先としておすすめですよ。ワーケーションや二拠点生活など選択肢も多いので一度体験しに来てくださいね
八ヶ岳への移住や地域起業を考えているならヤツクルにご登録を!移住や地域スモールビジネス起業に役立つ情報をお届けしています。セミナーや体験プログラムも提供しています。
ご登録(無料)はこちら
↓↓↓
八ヶ岳南麓への移住/二拠点生活についてはこれらの記事も参考にしてみてください。
八ヶ岳南麓にテレワーク移住している、たまさんです。八ヶ岳南麓へのワーケーションや移住/二拠点生活に関する情報を発信しています