いいことばかりじゃない?薪ストーブのメリット、デメリット

薪ストーブとウイスキー

八ヶ岳南麓では薪ストーブは冬の人気アイテム

薪ストーブ、いいですよね。揺れる炎は立派な酒のつまみになります。ストーブの天板で煮込み料理も作れますし。八ヶ岳暮らしを考えている人の中にも薪ストーブへ憧れている人もいるのではないでしょうか?でも薪ストーブっていいことばかりではないんですよ。

たまさん

八ヶ岳南麓にテレワーク移住している、たまさんです。薪ストーブ歴3年。薪ストーブ、手がかかるけど楽しいですよ

今回は薪ストーブのメリット、デメリットについて語ります。薪ストーブが暖かいかどうかはこちらの記事も参照してください。

薪ストーブ
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薪ストーブはぶっちゃけ嗜好品です

結論から言うと、薪ストーブは暖房のための道具だけでなく嗜好品。論理的にメリット、デメリットを並べたら多分デメリットの方が多いと思います。

でも僕は薪ストーブが好きです。今回は論理的にメリットとデメリットを並べてみますので薪ストーブが欲しいと思っている人はデメリットも理解した上で試してみてください。

薪ストーブ

薪ストーブにはデメリットも多い。それを理解して使えば素敵な道具だ。

たまさん

ぶっちゃけ暖房器として考えるなら大型灯油ストーブの方が優秀です(笑)

薪ストーブのメリットは揺れる炎の暖かさ

まずは薪ストーブのメリットから。思ったより多くないんですよね。でもいいんです。嗜好品だから。

揺れる炎は最高の癒し

薪ストーブの最大のメリットはなんといっても炎の癒し。揺れる炎を見ていると気持ちが和らぎます。ウイスキーとか濃い目のお酒を呑むときにパチパチ薪が言うのは最高のツマミです。

最近は高温の青い炎を作るのにハマってます。なかなか条件が揃わないとうまくいかないんですが、まるでオーロラみたいにふわって青いガスが燃えるのを眺めるのが好きです。もちろん赤々とした薪が燃える姿もいいですよ。

薪ストーブとウイスキー

伊那の信州蒸溜所で作っている駒ヶ岳。揺れる炎がウイスキーのつまみになる。

たまさん

ウイスキーはマルスの駒ヶ岳が最近のお気に入りです。美味いし、なんといっても名前がいいよね。

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薪を無料で手に入れられるならば燃料費がかからない

薪ストーブの燃料は薪です。これは買う人もいますし、無料で手に入れている人もいます。八ヶ岳周辺では間伐材や流木などを無料で配布することがあり、タイミングが合えば原木を手に入れることができます。

原木を自分で玉切り、薪割り、乾燥させれば燃料コストはかかりません。ただし原木を運ぶための軽トラを持っている必要があります。

他にもチェーンソー、斧などの薪割り道具も必要です。また割ったばかりの薪は水分を含んでいてすぐには使えないので1年以上乾燥させるための薪棚も必要になります。

薪ストーブでは料理も作れる

天板には普段はやかんをかけてて加湿器代わりにお湯を沸かしています。でも天板は熱くなるので調理にも使えるんです。温度調節が難しいのでもっぱら煮込み料理専門です。

鉄の鋳物の鍋(うちはスタウブ)に適当な野菜を入れてゆっくりぐつぐつ。いつできるか分からないけどいい匂いがしてきたら出来上がりです。そんなゆっくりした時間を楽しめるのも薪ストーブの魅力です。

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薪ストーブで煮込み料理

薪ストーブの天板に適当に具材を入れた鋳物の鍋を置くだけ。冬はシチューやほうとうを作るのが楽しみ。

たまさん

他にもストーブ内にさつまいもを濡れた新聞とアルミホイルで包んで入れれば焼芋も作れますよ。簡単美味です。

手間がかかるところが愛おしい

最近の薪ストーブは結構自動で空気の調整とかしてくれるのもあるみたいですが、うちのは手間がかかるんです。でもそのひと手間が愛おしい。なんかMT車の運転みたいな感じかな。

最初は空気全開でボーボー燃やして、で温度を見てストーブが暖まったら二次燃焼のダンパー閉めて、空気をだんだん絞っていく。で空気を早く絞りすぎて温度が下がったらまた全開にして。

たまさん

手間がかかるのが嫌な人には大型灯油ストーブやFFヒーターの方が便利です

この手間が面倒くさいか、愛おしいか、でだいぶ薪ストーブへの印象は変わると思います。

薪ストーブのデメリットはたくさん。よく考えてから導入しよう

いよいよ薪ストーブのデメリットです。実はこれ、たくさんあるんですよ。

薪ストーブはすぐには暖かくならない

まず、薪ストーブはエアコンのようにスイッチを入れたらすぐに暖かくなる、というものではないんです。というより部屋が暖まるまでかなり時間がかかります。(1〜2時間くらい)

秋や春ならいいんですが厳冬期は朝が辛いです。部屋が暖まるまで布団から出たくない。でも布団から出ないとストーブに火を点けられない。毎朝が葛藤です。

たまさん

灯油ストーブも持っておくといいですよ。コロナが手頃でおすすめです。うちのも、もうちょっと大きいのでもよかったかも。

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薪ストーブは細かい温度調節ができない

薪ストーブは薪を燃やす炎と、排気を二次燃焼させる熱で暖めます。薪の量や空気の流入をコントロールしながら温度を調整するものです。細かい温度調節は難しいものです。

寒すぎる、と思ったら薪を追加し空気の流入を増やします。でもすぐに暖まるわけではありません。

逆に暑すぎる、と思ってもしばらく薪を追加しないくらいしか方法がありません。エアコンやファンヒーターのように温度設定をすることはできず、常に温度の調整をする必要があります。

薪ストーブは部屋が木屑や灰で汚れる。毎朝床掃除から始まります

薪ストーブの燃料は薪。ストーブへ薪を入れようとすれば木屑が床に散らばります。また灰も知らぬ間に床に落ちているもの。

毎朝床掃除です。大きな木屑は掃除機では吸えないのでホウキで履いて、その後灰とか細かい木屑を掃除機で吸います。ほんと、毎日です。どうして?っていうくらい木屑や灰が落ちてます。

フローリングの床なんでまだ掃除が楽だからいいんですが毛足の長いラグとか敷いてたら掃除も面倒ですよね。ルンバとか買えば便利なのかな?

たまさん

僕はアナログ派なのでホウキと掃除機。友人宅にはルンバがあって薪ストーブの灰掃除が自動なのでちょっと羨ましいです。

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薪ストーブは部屋が焚き火臭くなる。ニットや布団は匂いを吸いやすいので注意

これも家の中で薪を燃やしているんだから仕方のないこと。最近の薪ストーブは匂いはほとんど出ませんが、それでも薪を入れるときに扉を開けたりするので多少の匂いは発生します。

1日中部屋にいると鈍感になってしまいますがたまにくる客人からは「焚き火の匂いがする」って言われます。特に布団やニットの服は匂いを吸いやすいのでまめに消臭スプレーしてます。

たまさん

花の香り系ではなくって森林の香りとかが好きだな

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薪を部屋に運ぶのが手間。毎日重労働です

薪を部屋に運ぶのも重労働です。うちは大きなトートバッグみたいなものに15kgくらいの薪を積んで毎日運んでます。

大体は1日1回。特に寒い日はそれでは足りずに2回薪を運ぶこともあります。寒い早朝(特に雨や雪の日)に外から薪を運ぶのも辛いものです。

たまさん

まあ掃除と薪運びくらいしか運動してないので、これも大事な日課ですね

薪の調達が大変。自分で薪割りするなら重労働

冬の八ヶ岳南麓では薪の調達先や値段が挨拶代わりです。薪は1日15〜20kgくらい燃やすので大量に必要になります。八ヶ岳周辺には薪を販売しているところが何箇所かあるのですが、ちょっとの量ではすぐになくなってしまいます。

宅配してくれるところもありますが当然値段はちょっと高め。消費量が多い1月や2月は2万円近く薪費用がかかります。灯油とどっちが高いか微妙ですよね。

たまさん

僕の家では薪の宅配サービスを利用しています。でも値段を抑えるためにそろそろ薪割りもやろうかな?って思ってます。

woods

自分で原木から玉切りして薪を作る人もいます。チェーンソーで玉切り。斧で薪割り。これはこれですごい重労働です。

定期的な煙突掃除などのメンテナンスが必要

薪ストーブは煙突があるのですが煤が溜まるので定期的な煙突掃除が必要です。ストーブ本体も煤を落としたり触媒を交換したり、と数年ごとにメンテナンスが必要。

煙突掃除は自分でやる人もいますが高い屋根に登って万が一の事故があったら大変です。業者に頼むのがおすすめ。もちろん有料です。

たまさん

僕の家では薪の宅配業者にそのままメンテナンスもお願いしています。2年に一度、大体2万円くらいかな?

薪ストーブ

風が強い日は煙の逆流にも注意

通常は薪ストーブの煙が逆流することはありません。薪が燃えることで上昇気流が発生するので煙突の中は常に上に空気が流れているためです。

ですが風が強い日は外から煙突に入る風が上昇気流に勝る時があります。特に冬の八ヶ岳南麓は八ヶ岳おろしという強い北風の日も多いんです。寒い日に限って逆流して家の中が煙でもくもく、、なんてこともよくあります。

風が強い日は薪ストーブが逆流することも。大体寒い日に限って起きるのが困りもの。

たまさん

この逆流は突然やってくるので困りもの。初めての時はびっくりしました。

薪ストーブはデメリットも多いけれど楽しい道具

いかがでしたか?薪ストーブ、思ったよりデメリットが多いと感じたのではないでしょうか?けれども薪ストーブにはデメリットを超えるものがあると思います。

決して便利な機械ではありませんが、楽しい道具という感じです。

慣れてしまえば手間もルーティン

色々手間がかかることを書きましたが、慣れてしまえばルーティンです。朝、トイレに行く、顔を洗う、というのと同じです。

時間に追われているときにはちょっと面倒ですが、逆にそのひと手間を八ヶ岳時間だと思って楽しんでみてください。

たまさん

冬はルーティンが多いから動き出すまでが大変。もっと早起きすればいいだけなんだけどね。

薪ストーブで冬の八ヶ岳暮らしを楽しもう

薪ストーブはその日その日で調子も変わるし温度も変わる。デジタルで便利な暖房とは真逆のものです。それでも僕は薪ストーブが大好きです。炎を眺めながらお酒を飲む。天板でゆっくりと煮込み料理を作る。そんな楽しみがあります。

たまさん

最適な燃やし方、とか色々試してみる楽しみがありますね

手間はかかるけれど、体だけでなく心も温めてくれる薪ストーブ。あなたも薪ストーブで冬の八ヶ岳暮らしを楽しんでみませんか?きっとデメリットを上回る楽しさがあると思いますよ。

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八ヶ岳南麓への移住/二拠点生活についてはこれらの記事も参考にしてみてください。