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八ヶ岳南麓には定住できる別荘地がたくさん
八ヶ岳南麓暮らしを考えているならば、別荘地で物件を探す、というのは有力な選択肢です。中古物件ならばお手頃な価格のものもあります。もちろん土地を購入して建物は新築で建てることもできます。
なにより別荘地の場合管理センターがゴミや雪かきなどの日常サービスを提供してくれるのが助かりますよね。
別荘地に定住するのはメリットがある
八ヶ岳南麓には別荘地がたくさんあります。どこを探せばよいのか悩んでしまう人もいることでしょう。ここではエリア別にいくつかの別荘地を紹介します。また別荘地では中古物件も出やすいのでお手頃な価格の物件も見つかるかもしれません。
関連情報の紹介
別荘地で暮らすメリットについてはこちらの記事を参照してください。
八ヶ岳南麓での賃貸住宅についてはこちらの記事を参照してください。
八ヶ岳南麓をメインとした二拠点生活についてはこちらの記事を参照してください。
500万円以下の中古物件を選ぶ場合の注意点はこちらの記事を参照してください。
八ヶ岳南麓の主な別荘地
八ヶ岳南麓には多くの別荘地があります。ここでエリア別にいくつかの別荘地を紹介します。実際に暮らしていると山梨県も長野県も普段行き来するエリアですが、ここでは便宜上市町村で分けて紹介します。
山梨県北杜市の主な管理別荘地
山梨県北杜市は八ヶ岳南麓にあたるエリアです。小淵沢や清里などのリゾートエリアがあり、大小様々な別荘地があります。気候は晴れの日が多く、冬も雪が少ないエリアです。清里をはじめ古くかから開発されている別荘地が多くあります。
山梨県北杜市の別荘地は主に小淵沢と清里を中心とした高原エリア(標高1,000m以上)に多い。
セラヴィリゾート泉郷(小淵沢エリア)
小淵沢から近い甲斐小泉・甲斐大泉周辺など複数の別荘地を運営している老舗企業です。貸別荘も経営しておりお試し移住も可能です。
セラヴィリゾート泉郷のいいところはなんといっても充実した管理センターのサービス。ごみステーションや雪かきなどは助かります。物件も豊富なのも特徴です。
価格は新築なら3,000万円台。中古はピンキリだけど掘り出し物も
新築物件を探すなら3,000万円台が一般的です。新しい分譲エリアは区画も比較的大きく、その分価格も高額になりがちです。ただしセラヴィリゾート泉郷ではReVOSという賃貸兼用の制度があり利用頻度に合わせて費用の相殺が可能です。移住ではなく別荘(二拠点生活)ならばこれを活用するのもいいかもしれませんね。
中古物件も豊富です。別荘地が広いため物件が多くあるためです。500万円以下など安価な物件もあります。ですが安価な物件は狭かったり、修繕が必要なものも多いので現物を見て考えましょう。特に古い物件はサマーハウスが多く、定住するならば冬の断熱に心配なものもあります。
お手頃な価格の物件も多いと思います。他の別荘地と比べると区画が小さく、隣との距離も近い印象です。
別荘地内に温泉、コインランドリー、コワーキングスペースなど充実した施設
貸別荘がメインなので利用客向けの施設が充実しているのも魅力です。フロント棟にある温泉は別荘オーナーは割引料金で利用できます。またコインランドリーがあるのも便利ですね。
僕もよくサウナと温泉に行きます。銭湯感覚で行けるのがいいですね。
さらにはコワーキングスペースもあり別荘オーナーは1日500円で利用できます。テレワーク移住を考えている場合はこのような施設は便利でしょう。
標高1,100m程度。雪は少ないエリアです
セラヴィリゾート泉郷の標高は1100m程度。夏はエアコンがなくても凌げますが、最近の猛暑ではやはりエアコンが欲しい日もあります。清里や原村などと比べると標高が低いので夏の涼しさは欠けます。
一方で冬の冷え込みは清里や原村よりは温暖です。また、年間を通して雪は少ないエリアです。
グリーンビラ(小淵沢エリア)
グリーンビラは小淵沢周辺で別荘の販売、管理を行っている企業です。明確な別荘地として区別されているわけではありませんが道の駅から小淵沢カントリークラブ辺りまでのエリアが中心です。
価格は800〜3,000万円程度。小淵沢の他に長坂・大泉エリアにも
中古物件は800万円程度から3,000万円程度まで。区画も比較的広い物件が多いのも特徴です。
小淵沢エリアは乗馬が人気。別荘地を馬で外乗りしている人もいるエリアです。リゾナーレや道の駅もあってちょっとしたお出かけも近所で楽しめます。
標高は1,000m以下。雪の心配はほぼないが夏は暑いかも
小淵沢の別荘地の標高は1,000m以下。冬の寒さは他のエリアと比べると穏やかです。雪も降りますが積雪の心配はほぼないでしょう。降ってもほとんどは1日で溶けてしまいます。
一方で標高1,000m以下の場合、夏は暑さを覚悟しましょう。もちろん東京よりははるかに快適ですがエアコンをつけている家も多いエリアです。
清里の森(清里エリア)
清里の森は清里駅からほど近い場所にあるリゾート施設。カフェや公園もある中に定住できる別荘地もあります。
土地は借地権だからリーズナブルな価格で手に入れられる
清里の森の特徴は借地権。土地は山梨県が所有しています。なので比較的リーズナブルな価格で物件を手に入れられることができます。
価格は中古で800〜2,500万円程度なのですが同価格帯の他の場所と比較すると土地が広いのが魅力です。
1,000万円以下で250坪、建物140㎡なんて物件も。これはお得ですよね。
清里駅まで徒歩圏。エリア内にはカフェや公園もある。
清里の森は小海線・清里駅徒歩圏。にもかかわらず閑静なエリアです。区画が広いので一層閑静に感じますね。
エリア内にはテニスコート、ディスクゴルフや芝生公園などもあります。こんなところで生活したら毎日の散歩も楽しいですよね。
徒歩圏におしゃれなカフェがあるのはポイント高いよね。コワーキングスペースもあるから仕事にも便利ですね。
標高は1,300m以上。夏は涼しいが冬の寒さは厳しいエリア
清里の森の標高は1,300〜1,450m。かなり標高が高いエリアです。そのため夏は涼しく過ごせます。一方で清里の冬は厳しい寒さです。雪は多くはないのですが気温が低いので一度降るとなかなか溶けません。
特に定住しない別荘(二拠点生活)で利用する場合は冬の寒さには注意が必要です。清里ではシャワーヘッドの中で凍結することも。ともかく冬は寒いエリアだと思いましょう。
アルプスハイランド高根(大泉エリア)
アルプスハイランドは高根地区、清里地区、白州地区、野辺山地区の4カ所に点在しています。4カ所すべてを合わせると1,300区画を超える大規模な別荘地です。ここでは比較的規模が大きい高根地区を紹介します。
手頃な土地サイズでリーズナブルに新築するのに便利
アルプスハイランド高根は中古物件もありますが、どちらかというと土地が多く売りに出ています。100坪程度とサイズが手頃で坪単価も2万円程度なので150〜300万円程度で土地購入できます。
とはいえ都市部の住宅地ではないので伐採や造成コストはかかります。新築で理想の家を手頃に建てたい人にお勧めですね
甲斐大泉駅まで頑張れば歩ける距離。近くには素敵なカフェも多い
甲斐大泉駅までは歩くと30分程度。登り坂なのでちょっと大変だけど頑張れば歩けます。閑静なエリアですが西井出のセブンイレブンも歩ける距離にあるのも魅力です。近くには素敵なカフェも多いエリアです。
実はここは読者さんから「私が住んでる別荘地が記載されてないよ」と教えてもらったエリアです。人気の大泉エリアですね
標高は約1,000m。夏も冬もバランスがいいエリア
アルプスハイランド高根は標高約1,000m。冬の寒さもこのエリアでは比較的過ごしやすいでしょう(東京よりはずっと寒いですけど)。エリア全体で森が多いので夏もそこまで暑くは感じないでしょう。バランスのいい標高エリアです。
ここは以前東京の不動産会社が開発分譲したのですが今は管理会社が別になっています。物件の相談は地域の不動産屋、管理の相談は管理会社となります。
- 大泉高原土地(物件サイト)…不動産屋であり管理会社ではありません
長野県諏訪エリアの管理別荘地
長野県の富士見町、原村は八ヶ岳南〜西麓にあたるエリアです。いずれも八ヶ岳の麓に別荘地があります。別荘エリアの標高が高いため夏でも涼しいエリアです。一方冬の積雪も八ヶ岳エリアとしては多くなります。
長野県富士見町・原村の別荘地は標高が高いので夏は過ごしやすい。積雪は比較的多く道路の凍結にも注意が必要。
三井の森(原村エリア)
三井不動産グループが運営している三井の森は全国で別荘地を展開しています。八ヶ岳周辺では八ヶ岳エリア(長野県原村)と蓼科・いずみ平エリア(長野県茅野市)に分譲地があります。(地図は八ヶ岳「すずらん平」地区を示しています。)
価格は500〜3,000万円程度と幅広い。広めの区画が魅力
茅野市も原村も景観維持の条例があり、区画も広めになっています。中古物件は500万円程度から3000万円程度まで。幅広い価格帯で見つけることができます。また土地だけの分譲も多く販売しているので新築希望の方も候補にできると思います。
景観維持の条例があるので区画も広めになっています。森の中、という物件が多いので山が見える、といった見晴らしは限られるかも。
ゴルフ場も隣接して高級感があるエリア
三井の森は広い区画でゴルフ場も隣接しているなど高級感のある別荘地です。閑静な森の中ですが茅野市や富士見町の商業施設にも(車ならば)すぐに行けるので利便性も高いエリアです。
また原村にはペンション村があり、周囲にはおしゃれなカフェが集中しています。原村定住者が犬を連れてカフェに出かける、といった風景が日常です。
原村の別荘地は八ヶ岳エリアの中でも高級な印象。暮らしている人もリッチな人が多いのかも。素敵なカフェも多いエリアですね。
標高は1,300m程度。夏は快適だが冬の雪は覚悟が必要
標高は1300m程度。森の中の物件も多く直射日光も避けられるのでエアコンがなくても夏は快適に過ごせます。
一方で冬の寒さは厳しいエリアです。中古物件の場合は家の断熱性や薪ストーブなどの暖房装備は確認しましょう。八ヶ岳エリアの中では雪も多く、積もることも珍しくありません。また日陰では道路の凍結も多いので冬は注意が必要です。
- 三井の森(八ヶ岳・蓼科物件サイト)
富士見高原別荘地(富士見町エリア)
富士見高原は長野県富士見町にある別荘地です。エリア内にはコンパクトながらもスキー場もあり、夏はゴルフも楽しめます。温泉施設や散策できる庭園もある総合リゾートです。(地図は富士見高原リゾートを示しています。)
価格は1,000〜3,000万円程度。土地の分譲がメイン
物件は建物付きの中古で1000万円程度が中心。むしろ土地の分譲がメインです。標高は1000m〜1400m程度。エリアごとの標高がかなり異なります。当然標高が高ければ冷涼で雪も多くなり、低ければ雪は少ないものの夏の涼しさは欠けます。
エリア内に温泉、ゴルフ場、スキー場なども備えている
富士見高原リゾートには立ち寄り温泉の他、ゴルフ場、スキー場もあります。スキー場はコンパクトで2つのコースだけですが子供のスキーデビューに向いているゲレンデです。
また富士見町市街地にも(車ならば)近いのでスーパーや役場など利便性も高いエリアです。
標高は1,300m程度。夏は快適に過ごせます。
富士見高原の標高は1,300m程度。森の中の物件が多く直射日光を避けられるので夏は快適に過ごせます。エアコンがない家も多いエリアです。
冬の冷え込みは厳しいですが雪は原村ほどは積もりません。ただし一度雪が降ると日陰が凍結しますので車の運転は注意しましょう。
蓼科エリアにも定住できる別荘地がたくさん
この記事では八ヶ岳南麓を中心に紹介していますが他にも定住できる別荘地があります。特に八ヶ岳北麓にあたる蓼科エリアや白樺湖・霧ヶ峰エリアがメインとなります。地域ごとに管理会社の異なる別荘地があるので興味がある人はこのエリアも探してみてはいかがでしょうか。
この記事で紹介した企業で蓼科エリアにも別荘地を運営しているところもあります。セラヴィリゾート泉郷や三井の森が該当します。これらの企業に相談すれば両地域含めて物件を紹介してもらうことも可能です。
その他エリアの管理別荘地
八ヶ岳周辺には北杜市、富士見町・原村以外のエリアにも別荘地がいくつかあります。ここでは長野県南牧村(野辺山)、小海町の別荘地を紹介します。
八ヶ岳高原 海の口自然郷(野辺山・海ノ口エリア)
西武・そごうが運営している八ヶ岳高原 海の口自然郷は野辺山にほど近い別荘地です。幹線道路から専用の一本道を進んだ先にあります。森に囲まれた閑静な環境が魅力です。
別荘地の中に美鈴池という池や滝もあり変化に富んだ景観が楽しめます。また敷地内には八ヶ岳高原ロッジというホテルや結婚式場もあります。別荘地ですが同時にリゾート施設の位置づけでもあります。
他にも八ヶ岳高原音楽堂というコンサートホールもあり頻繁に著名なアーティストが小規模なコンサートも開催しています。音楽などの文化的なイベントを身近に求めたい人にはお勧めです。
海の口自然郷にはリゾートマンションのような集合別荘もあります。価格も700万円〜1500万円程度で販売されています。建物付き別荘は2000万円程度から。他のエリアと比較すると高級感のあるエリアです。
コンビニは近くにありますがスーパーなどの商業施設には距離があります。定住する場合は買物をどうするかは考える必要があるでしょう。標高は1500m以上となっていて冬は寒さが厳しいですが夏は冷涼です。
松原湖高原(小海町エリア)
長野県小海町にある松原湖高原は小海リエックスに近い別荘地です。小海町開発公社が運営していて定期借地権での提供となります。そのため比較的お手頃な価格で手に入れることができるのが魅力です。
また近くには小海リエックスがあり、夏はゴルフやテニス。冬はスキーが楽しめます。施設には温泉もありリゾートエリアを楽しめるでしょう。
アクセスには中部横断自動車道を利用します。上信越道から分岐する高速道路で埼玉県などからも便利なエリアです。
標高は1200m程度。冬の寒さと夏の涼しさのバランスが取れたエリアと言えるでしょう。スーパーも(車ならば)近くにあります。
ハザードマップについても確認を
八ヶ岳南麓で定住を考えるならハザードマップについても事前に確認しておきましょう。急峻な山谷がある八ヶ岳南麓では一部に土石流に対するハザードエリアが設定されています。
自分が暮らす場所のリスクは予め理解しておくほうが安心できます。詳しくはこちらの記事を参照してください。
自分にあう別荘地を探してみよう
八ヶ岳南麓エリアだけでも多くの別荘地があります。閑静な場所を望めば当然商業施設など買物は不便になります。夏涼しいところを選べば当然冬の寒さは厳しくなります。
予算はもちろん重要ですが値段だけで選んで後悔の多い移住になるのは残念なことです。自分の望むものの優先順位を考えてエリアを選んでみてください。そして素晴らしい八ヶ岳暮らしを楽しんでください。
八ヶ岳南麓への移住/二拠点生活についてはこれらの記事も参考にしてみてください。
八ヶ岳南麓にテレワーク移住している、たまさんです。八ヶ岳南麓でのワーケーションや移住/二拠点生活に関する情報を発信しています