ワーケーションは誰がやっているのか?

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こんにちは。八ヶ岳にプチ移住して働いている、たまさんです。このブログではワーケーションやテレワークについて書いていこうと思っています。

今回はワーケーションの実施率、実施層について書いてみます。ワーケーション。言葉はだいぶ一般的になってきました。果たしてどのくらいの人が、そしてどんな人がワーケーションを楽しんでいるのでしょうか。

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ワーケーションとは

そもそもワーケーションは余暇を楽しみながら働くことですから次の2つの要素が必要です。

  1. 余暇(バケーション)を楽しめる場所
  2. 自宅やオフィス以外で仕事(ワーク)を行えるテレワーク環境

場所はその人の余暇が楽しめることが大事なので趣味によって異なってくると思います。ビーチリゾートが好みの人もいるでしょう。夜景やアート/芸能を楽しめる都市が好みの人もいるでしょう。

朝、サーフィンをしてから仕事を始める。推しのアーティストのツアーと一緒に全国を巡りながら仕事をする。わお!きっと楽しいですよね!

ワーケーションに関する情報はこれらの記事も参照してみてください。

書籍で読むワーケーションについて

ワーケーションの詳しい内容や効果などは色々ブログや書籍が出ています。しかし多くは移住体験談などでワーケーションの本質を語る書籍はあまり多くありません。網羅性と言う意味ではこの本が一番整理されていると思います。よかったら参照してみてください。

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ワーケーションの実施状況

3人に1人がワーケーションに興味あり

では、ワーケーションを実際に楽しんでいる人はどのくらいいるのでしょうか?観光庁がワーケーションの実施状況(サンプル数=17,426名)を調査しています。まずはこれを見てみましょう。ワーケーションには約3割(28.1%)の人が興味を持っていて関心は高そうです。(一方で7.6%の人がワーケーションには批判的な意見を持っており全員が前向きに感じているものではないようです)

こちらが引用した観光庁のサイトです。ワーケーションで希望する設備などの調査もあり参考になります👇
「新たな旅のスタイル」ワーケーション&ブレジャー

この調査によるとワーケーションに興味があるのは28.1%。他の属性と比べ若い年齢層が多いそうです。また小さな子供がいる家庭の割合も高いそうです。子育てと仕事の両立という観点でもワーケーションは効果がありそうですね。

実際のワーケーション経験者は約5%

ですが、この調査によると実際にワーケーション経験がある人はまだ4.6%に留まっています。興味はあるのにワーケーション経験ができない人たちが4人に1人程度いる、ということになりますね。

このギャップはどこから来るのでしょうか?ワーケーションを楽しむためには余暇だけでなくもう一つの要素、つまり働くことが不可欠ですからテレワークができることが前提です。おそらくここがひとつのハードルなのではないでしょうか。ではテレワークが可能な人は全国にどのくらいいるのでしょうか?

ワーケーションの前提条件。テレワークの実施状況

NTT東日本が2021年7月に発表した調査記事を参照してみましょう。テレワーク実施者は全国で約20%、首都圏で約30%のようです。これは完全テレワークではなく週に1日以上テレワークを実施している人の割合です。出社も行いながら時にはテレワーク、という感じです。NTT東日本の推定では完全テレワーカー(週1日も出社しない)は約3.6%なのだそうです。

完全テレワークできているのは約250万人?

先程のワーケーション実施率とかなり近い値になりましたね。層が完全に合致しているとは限りませんが、週に1日のテレワークでは旅行は慌ただしいでしょうから、完全テレワーク層がワーケーションには向いているのだと思います。わずか3.6%と聞こえるかもしれませんが、それでも日本の労働人口が2020年で約6868万人ですから250万人近い人が完全テレワークできている、もしくはワーケーションを楽しんでいる人たちということになります。

こちらが引用したNTT東日本の記事です。この記事自体がいくつかの統計情報を引用していて一次情報にもたどり着けるのでわかりやすいです👇
テレワークの実施率はどのくらい? 地域・業界・従業員数ごとに紹介!

この記事には他にもいくつか面白い情報があったので要点だけ整理しておくと。

  1. 業種別で最もテレワーク率が高いのは情報通信(56.3%)。最も低いのは電気・ガス・水道供給(0.0%)。全体(14.3%)
  2. 従業員が多い企業(大企業)ほどテレワーク率は高く1000人以上の企業では42.9%が実施
  3. 年収が高いほどテレワーク率は高く1000万円以上では51.0%が実施

なるほど、ここから想像するとワーケーションは(完全テレワークができる)大企業の高収入で主に情報通信(今風にいえばIT業界ですね)にお勤めの方が主な対象者と言えそうです。

テレワークに関する情報はこれらの記事も参照してみてください。

ワーケーションを子育て世代にも楽しんで欲しい

どうでしょう。現状のワーケーションはどちらかというと、大手IT企業に勤めている、年収1000万円以上がスイートスポットのようです。エッジの効いた金持ちの道楽っぽい匂いがしてきます。まだまだワーケーションのハードルは高いのでしょうか?

ワーケーションに興味がある人は1900万人!?

でも、思い出してください。ワーケーションに興味がある人は28.1%もいます。労働者人口から算出すると実に1930万人。東京都の人口より多いのです。そしてその人たちは比較的若い層で、子育てと仕事の両立を目指している層です。

既にワーケーションを楽しんでいる、推定250万人の(おそらくリッチな)方たち。この方たちには、もっともっと幸せになっていただきたい。同時に興味はあるけど経験できていない推定1500万人以上の方たち。おそらく比較的若い子育て世代の方たち。この方たちにもワーケーションを楽しんでもらいたいものです。

ワーケーションに最初の一歩を踏み出そう

まずは週イチのテレワークの時でもいいのです。ご近所の公園とかカフェとかで試してみてはいかがでしょうか?自宅以外でのテレワークを試してみる。すると旅先から働く時のシミュレーションや課題が分かりますよね。

このブログはこの推定1500万人の方たちがワーケーションを楽しめるよう情報発信しています。個人、企業双方の課題を整理し、ワーケーションを望む人たちが楽しめるようにしていきたいと願っています。

さあ、まずは最初の一歩、ワーケーションを楽しむために踏み出してみませんか?その他のワーケーションに関する記事はこちらの記事も参照してみてください。

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