八ヶ岳山小屋テント場紹介:湯元本沢温泉(硫黄岳・天狗岳)

本沢温泉
本沢温泉からの硫黄岳

八ヶ岳でテント泊する場所を紹介します

八ヶ岳は東京からのアクセスも便利で日本アルプスほど大きくもない。手軽に登山を楽しめるエリアです。八ヶ岳でテント泊をしてみたい。でもどんな感じなの?そんな疑問にお答えしますよ。

たまさん

八ヶ岳登山では主にテント泊を楽しんでいる、たまさんです。実際にテント泊してみて感じたこと、お伝えしていきます

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本沢温泉は日本で一番標高が高い野天風呂がある山小屋

八ヶ岳に日本で一番標高が高い温泉野天風呂があるってご存知でした?標高2,150mにある野天風呂からは硫黄岳を見上げて温泉に入ることができます。八ヶ岳登山好きには人気の温泉ですがここでもテント泊ができるんですよ

本沢温泉 野天風呂

本沢温泉は日本で一番標高が高い野天風呂。標高はなんと2,150m。温泉から見る硫黄岳は絶景(お見苦しいヌードごめんなさい)

本沢温泉の野天風呂はなんといっても開放感があって素敵

本沢温泉の魅力はなんといっても野天風呂。山頂ではなく温泉を目的に登ってくるひともたくさんいます。野天風呂からは硫黄岳の絶壁を見上げることができ、最高の温泉だと思います。

硫黄臭のある白濁の湯。白濁しているので入浴中はお互いの裸を気にすることもありません。女性にも人気の温泉です。ただし脱衣所があるわけではないのでちょっと工夫が必要ですね。

本沢温泉についてはこちらの記事も読んでみてください。

本沢温泉
やつがちゃん

ここの野天風呂は脱衣所がないので女性はちょっと一苦労。水着の上にパーカーとか上着を羽織って、というのが一般的です。でも気持ちいから勇気を出して入ってみてほしいな

本沢温泉からは硫黄岳や天狗岳を楽しめる

本沢温泉からは硫黄岳(コースタイム往復3時間20分)や天狗岳(コースタイム往復3時間40分)を楽しめます。夏沢峠から硫黄岳へ向かわずに根石岳を経由して東天狗岳へ周回するコース(コースタイム周回4時間5分)も楽しめますよ。

根石岳周辺のトレイル

根石岳周辺のトレイル。この辺りは歩きやすく景色もまるで日本アルプスのような雄大さでお気に入りのトレイルです。

映画ゆるキャン△にも本沢温泉は登場。聖地巡礼先にもなっている

最近のキャンプブームの火付け役でもあるアニメゆるキャン△。山梨県や周辺のキャンプ場をモデルにしたシーンも多くてファンの聖地巡礼も人気になっています。

本沢温泉は映画版ゆるキャン△に登場しました。仕事で行き詰まった主人公がこの温泉で癒されてもう一度一歩踏み出すきっかけとなった場所です。映画公開後はこの温泉に行くと「聖地巡礼で来ました」というファンにもよく出会います。

たまさん

映画ゆるキャン△では雪が残る中この温泉に入っていたけど、残雪期は湯上がりの瞬間に凍てつくからあまりおすすめしません(笑)

本沢温泉テント泊の情報

ここからは本沢温泉のテント場情報をお伝えします。テント泊の場合小屋泊のお客さんとは利用できる場所も異なるので行く前に参考になると思います。

本沢温泉のテント場はそんなに混雑しないので場所が埋まることはあまりない

標高日本一の野天風呂として人気の本沢温泉ですが多くの登山客は山小屋宿泊なのでしょう。テント泊利用者はそんなに多くありません。

赤岳や天狗岳など人気のピークへのアクセスならば他にも便利なテント場があるからか八ヶ岳のテント場としては比較的ゆったりと利用できると思います。何回か行っていますが週末でもテント場が埋まって泊まる場所がない!ということはなさそうです。

本沢温泉のテント場は山小屋から徒歩5分ほど下がった場所

本沢温泉のテント場は山小屋から徒歩5分くらい下がった場所。つまり受付である山小屋より先にテント場に到着するんです。

まずはテント場に着いたら設営場所を決めて荷物をおろしてから受付に向かいましょう。たった5分とはいえテント泊の荷物を背負って往復するのはしんどいですものね。

本沢温泉の山小屋

本沢温泉の山小屋。テント泊の受付も山小屋で行う。受付のタイミングで水を汲んでおくと便利だ。

本沢温泉のテント場は森の中。風の影響を受けにくい場所にある

本沢温泉のテント場は森の中。風を木々がある程度防いでくれるので雨風があっても凌ぎやすい場所です。例えば八ヶ岳を縦走している時に天候が崩れてきた、という場合でも比較的穏やかにテント泊ができるでしょう。

地面は土でペグも刺さりやすくテント設営しやすいテント場です。

やつがちゃん

稜線に近いテント場だと風をもろに受けちゃうから雨風を凌ぎやすいのは大きなメリットね

たまさん

その代わりテントから星空を見るのはあまり期待できないかな。星空写真とか狙うなら小屋まで歩いたほうがきれいに見えると思うよ

本沢温泉のテント場は森の中。木々に囲まれているので風の影響を受けにくい。ペグも刺さりやすい地面です。(今回はあまりうまくツェルトを張れませんでしたww)

本沢温泉テント場

本沢温泉テント場の水は近くの沢か小屋まで汲みに行く

テント泊の場合水は少し離れた水場を利用します。テント場の近くに沢がありここの水を利用します。沢より高いところに小屋があるからでしょう。沢の水を飲むには要煮沸です。

小屋まで行けばそのまま飲める水が出ています。受付の時についでに小屋の脇で水を汲んでおくと便利でしょう。

やつがちゃん

沢の水は要煮沸だから小屋の脇の水を最初に汲んでおくと便利ですよ。そのまま小屋前のテーブルで食事を作っちゃうのもいいかもね。

本沢温泉テント泊のトイレは小屋の裏手にある専用仮設トイレを利用する

山小屋のテント場は大体どこもそうですが、テント客は専用のトイレを利用します。テント場近くにはトイレはなく山小屋の裏に仮設トイレが並んでいます。

いわゆる仮設トイレなので残念ながら臭いは強くちょっとしんどいトイレです。落とし物をしたら大変なことになるので利用するときはポケットの小物やスマホなどには気をつけましょう。

本沢温泉小屋近くの看板

テント泊の客は小屋の裏手にある外トイレを使う。看板に従って進むと仮設トイレが複数並んでいる。

やつがちゃん

本沢温泉は素敵なテント場だけどトイレはちょっと、、、(笑)テント場から5分くらい歩くし夜はトイレ我慢しちゃった。

たまさん

我慢は体によくないからちゃんとトイレには行ったほうがいいよ。でもここのトイレの下は奈落の底(笑)だから、ポケットのファスナーをしっかり閉めて落とし物しないように注意してね。

本沢温泉はテント泊の客も小屋で食事が取れる

本沢温泉の山小屋はまるで温泉旅館のように立派な小屋。ほとんどが小屋泊の客というのも納得できます。本沢温泉ではなんとテント泊でも小屋の食事を食べられるんです(要予約。冬季を除く平日のみ)。

やつがちゃん

ま、食事もつけるくらいなら小屋に泊まっちゃったほうがいいかな、とは思うけどね。小屋のトイレはきれいだしね(笑)

たまさん

小屋には野天風呂とは源泉が異なる内風呂もあります。こちらは鉄分たっぷりのお湯。テント泊だと内湯は利用できないので温泉をたっぷり楽しむなら小屋泊の方がいいかもね。

本沢温泉へのアプローチは主に2ルート

本沢温泉へのアプローチは本沢温泉登山口と稲子湯登山口が人気です。他に縦走の途中で利用する場合は夏沢峠から下ってくるルートもあります。

本沢温泉登山口からのアプローチは距離が近いが駐車場が狭い

本沢温泉登山口は本沢温泉だけを目的にする場合に便利なルート。歩く時間も短いので日帰り往復も可能です。登山口近くに駐車スペースがあり、そこから約2時間です。

ここは20台程度までしか停められないの人気のシーズンは駐車できない場合もあります。その場合は稲子湯登山口へ移動しましょう。

登山口を1時間ほど歩いた場所にゲートがありゲート前にも数台の駐車スペースがあります。ここに車を停められれば本沢温泉まではわずか1時間。歩く距離は短くなりますが狭い登山道を車で進む必要があります。また満車の時は引き返す必要がありますのでジムニーなどの小型4WD車以外は無理をしないようにしてください。

本沢温泉登山口ゲート前の駐車スペース。4〜5台程度のスペースしかないので満車に気をつけよう。

本沢温泉ゲート前
たまさん

ゲート前まで行こうとするとかなりの悪路です。車高の低い普通車には難しいでしょう。SUVでも大型車は道が狭いので手こずるかも。僕はジムニーですがゆっくりと安全運転でやってきました。

稲子湯登山口からのアプローチはしらびそ小屋を経由する

稲子湯登山口からのアプローチは途中みどり池を経由します。コースタイムで往路3時間40分、復路2時間50分です。

みどり池のほとりにはしらびそ小屋という山小屋があります。ちょうどコースタイムの半分を超えたところで小屋に到着するので一息いれましょう。ここからはあまり高低差のないルートで本沢温泉に到着します。

みどり池

みどり池に映る硫黄岳が美しい。こんな景色の中で一休みして本沢温泉を目指そう。

湯元本沢温泉の基本情報

  • 電話番号:090-3140-7312 (忙しい時間帯を避けて連絡しましょう)
  • Webサイト:https://www.yatsu-honzawaonsen.com/
  • 営業期間:通年営業です。冬季のテント泊もできますがくれぐれも準備を整えてください。
たまさん

本沢温泉はなんといっても野天風呂が魅力。縦走の途中に入浴で立ち寄るもよし。ここを目的地にするもよし。楽しい場所ですよ。

八ヶ岳エリアのハイキング/登山情報はこちらも参照してみてください。

たまさんの頑張りすぎないアウトドア、では頑張りすぎないアウトドアグッズの紹介もしています。