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八ヶ岳連峰のひとつ。編笠山山頂を目指そう
八ヶ岳南麓にテレワーク移住している、たまさんです。ここでは八ヶ岳南麓で楽しめるハイキングコースについて紹介します。今回は八ヶ岳連峰のひとつ、編笠山です。
それなら編笠山はどうかな?登り2時間半。丸一日コースだけど絶景だよ
編笠山はその名の通り編笠のようなきれいな円錐形の山。八ヶ岳の中で最も南に位置する山です。日帰りでも登れます。八ヶ岳連峰の一座山頂を目指してみましょう!
雲海・眺望・苔の森・多彩な植物。編笠山の魅力はいっぱい
編笠山は片道2時間半程度ですが、多彩な景色が魅力です。雪がなくなる5月後半以降は初心者でも登れる山のひとつです。
観音平〜雲海展望台は森の中を歩く
登山口の観音平から登り始めは森林。鳥の声を楽しみつつ小一時間歩けば雲海展望台。ベンチもあるのでここで風景を楽しみながら休憩しましょう。天気が良ければ富士山が正面に見えます。運が良ければ広がる雲海の上に浮かぶ富士山も楽しめますよ。
登り始めて小一時間。雲海展望台は疲れてきた頃の絶好の休憩場所ですよ
登り始めて約1時間。雲海展望台からは富士山がきれいに見える。この日はなかったが運がいいと一面雲海の上に富士山が浮かんで見える。
雲海展望台〜押手川分岐は季節ごとの花を楽しめる
雲海展望台から押手川分岐までは岩がごろごろした森の中を歩きます。6月はイワカガミ、7月はシャクナゲが咲き、季節の花も楽しめます。押手川で編笠山山頂へ直行するコースと青年小屋経由のコースに分岐します。どちらでも山頂を目指せますが青年小屋経由のほうが傾斜が緩いので初めての時はこちらをお勧めします。
7月頃はシャクナゲが満開。季節の花も楽しみながら登ろう。7月の編笠山はアブが多いので長袖長ズボンを心がけ、アブ用虫除けも用意しよう。
鳥やリスなどの小動物を見つけることも多い箇所。自然を楽しみながら歩こう
押手川分岐〜青年小屋は景色の変化が魅力
分岐を超えてしばらくすると大きな岩を手を使って登る急登が出てきます。ここが一番急な場所。岩場といっても崩れたり落石するような危険箇所ではありません。ここを越えると歩きやすい苔の森となります。途中何箇所か休憩しやすい場所がありますので疲れたら休んで、頑張って登りましょう。
青年小屋近くなると再び岩の頭を選んで歩くような場所もあります。しかしこの辺りは傾斜が緩やかなので落ち着いて歩いていきましょう。
急登を乗り越えれば苔の森。傾斜も落ち着くので変わる景色を楽しみながら頑張ろう。
青年小屋で休憩して山頂を目指そう
森の中を歩いていると突然森林限界となり景色が開けます。目の前に別名「遠い飲み屋」の青年小屋が現れます。小屋の前にはベンチもありますので少し休憩しましょう。小屋から山頂は約30分。もう目の前に見えます。
「遠い飲み屋」こと青年小屋。泊まりでお酒を楽しむのもお勧め。すぐ後ろに編笠山山頂が見える。
青年小屋は別名「遠い飲み屋」。小屋泊もテント泊も楽しめるので余裕があれば1泊で楽しむのもいいですよ。
編笠山山頂からは八ヶ岳全景がきれいに見える。天気が良ければ南アルプスや富士山もくっきり。
帰りは同じコースを下山するか、もしくは押手川へ直行してもよいでしょう。押手川からは同じコースで観音平へ下ります。
編笠山ハイキングの注意点
編笠山の難易度
今回紹介する観音平からのピストンコースは難易度🥾🥾🥾。登山口からの往復は6時間程度になります。朝早くから行動するようにしましょう。他にも富士見高原から登るコースもありますが更に長いコースになります。観音平コースを経験して慣れてきたら挑戦してみましょう。
難易度🥾🥾🥾かあ。自信ないけど頑張れるかなあ…
時間は長いけれど危険箇所はないからゆっくり歩けば大丈夫。途中でお昼ごはんも必要になるからそれも楽しみに頑張ろう!
(参考)ハイキングコース難易度の目安
ハイキングの定義も人によってまちまちだけど、ここではこんな目安で考えています。
- 日帰りで山歩きや森歩きを楽しめる(往復で2〜6時間程度)
- 登山道や遊歩道が整備されている(ただしトレッキングシューズは必要)
- 山頂を目指すコースもあるが山頂登頂にこだわらない
ハイキング、トレッキング、登山。似たような名前のアクティビティがありますが、いずれも明確な違いはありません。英語の”Hiking”はかなり秘境まで何日も歩く旅を差すこともあります。
ここでは「日帰り山歩き」をハイキングとして紹介します。中には山頂を目指すものもありますし、中にはトレイルを歩くだけのものもあります。いずれも自然の中でリフレッシュできるので、この機会にハイキングを始めてみてはいかがでしょうか。
難易度はあくまで目安なので経験・装備・天候などを考慮して楽しんでね。
- 難易度🥾:特に高低差は多くない。トレイルを歩く森林浴レベル
- 難易度🥾🥾:登り下りがある。登山道を歩くレベル(登山口往復4時間程度まで)
- 難易度🥾🥾🥾:登り下りがある。日帰り登山のレベル(登山口往復4時間以上)
(参考)ハイキングで必要な基本装備と服装
ハイキングに必要な装備や服装選びはこちらを参照してください。
季節ごとの注意事項
- 5月中旬まで:残雪もあるので初心者は避けよう。麓は初夏でも山はまだ雪が残っています。
- 梅雨明け直後:編笠山はこの季節アブが多い山です。刺されると不快なので暑くても長袖長ズボン。アブ用虫除けがあると便利です。
- 真夏:熱中症に注意してこまめな水分補給を意識しましょう。
- 9月以降:天気が安定している秋はお勧め。ただし日が早く落ちるので日帰りの時はペースを確認して暗くなる前に下山しよう
慣れたら青年小屋で1泊もおすすめ
青年小屋は別名「遠い飲み屋」。ご主人が厳選した純米酒も楽しめます。小屋に宿泊して一期一会の出会いと共に楽しむお酒も醍醐味です。テント場も広いのでテント泊もお勧めです。
ここは僕のお気に入りテン場のひとつ。宿泊だと朝イチの風景も楽しめるのが魅力です。
青年小屋のテント泊についてはこちらの記事も読んでみてください。
雲海に浮かぶ富士山。この風景を楽しめるのも宿泊ならでは。一度試してみてください。
編笠山へのアクセス
今回は観音平からのコースを紹介しました。観音平へのアクセスは車が便利。ですが駐車場が早い時間から満車になりやすいので早い時間から動くようにしてください。満車になると路上駐車となります。元々狭い山道です。路上駐車で交通を妨害しないためにも早めの行動を心がけましょう。
電車利用の人は小淵沢駅からタクシーで観音平まで行きましょう。料金がオトクなMOUNTAIN TAXI(山タク)も利用できます。
その他の八ヶ岳ハイキング情報についてはこちらの記事も参照してみてください。
岩場とかは怖いけれど、そろそろ八ヶ岳のどこか山頂に登ってみたいな!